都一中音楽文化研究所

2020年公演のお知らせNews

京懐石 柿傳 都一中シンポジオン 第5シーズン

「三味線音楽の深層へ」

〔都一中よりひとこと〕

2020年3月からは都一中シンポジオンが第5シーズンを迎えます。今シーズンは、常磐津節と一中節の中でも、三味線と浄瑠璃の表現の深さを説明できる曲を選びました。細部にわたる繊細な音と言葉の組み合わせによって、日本人の芸術的感性の素晴らしさを感じていただきたいと思います。


[3月、4月] 常磐津節「角田川(すみだがわ)」
角田川とは、江戸時代の隅田川の表記です。広重はじめ多くの浮世絵に描かれた江戸末期の隅田川は、当時、ヨーロッパの人々にパリのセーヌ川、ロンドンのテムズ川も遠く及ばない美しさだと讃歎されました。この曲を聴くと目の前に当時の美しい景色がありありと見えてきます。都市の中の極めて美しい自然の景観と、四季の移り変わりが培った日本人の自然観を感じていただくシーンを演奏します。


[5月、6月] 一中節「吉原八景(よしわらはっけい)」
中国の名勝、瀟湘(しょうしょう)八景を日本に移したのが近江八景で、それを吉原の風物になぞらえたのがこの曲です。江戸時代、吉原に遊んだ文人たちは、美術、文学、工芸、音楽などあらゆる文化に精通し、しかも日常的に気楽に楽しんでいました。「吉原八景」の音運びの複雑さと微妙さは極限に達しています。この曲を名曲として受け入れ、親しめたことが当時の文人たちのレベルの高さを証明しています。


[7月、8月] 常磐津節「初恋路千種濡事(はつこいじちぐさのぬれごと)」
スッキリと爽やかな江戸の言葉を、はぎれのいい三味線にのせて語るこの曲には、一中節とは対照的な常磐津節の醍醐味があり、三味線音楽の表現力の幅の広さが実感できます。内容は義太夫の「野崎村」を江戸の物語として再構成したもの。江戸の心意気が感じられます。


第1回 3月27日(金)常磐津節「角田川」(上)

第2回 4月10日(金)常磐津節「角田川」(下)
第3回 5月8日(金)一中節「吉原八景」(上)
第4回 6月12日(金)一中節「吉原八景」(下)
第5回 7月10日(金)常磐津節「初恋路千種濡事」(上)
第6回 8月21日(金)常磐津節「初恋路千種濡事」(下)

【場所】京懐石 柿傳 新宿区新宿3-37-11 安与ビル6階古今サロン(1階あおぞら銀行) 
【時間】18時開場 18時30分開始(21時頃終了)
【料金】各回10,000円(税込 点心付き)
※お申し込みは京懐石 柿傳☎︎03-3352-5121
または①お名前②ご参加日③申込人数④電話番号を記載いただき
研究所までお願いいたします。