都一中音楽文化研究所

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ご挨拶Message

三味線音楽が生まれ発展した江戸時代は、二百数十年間にわたって外国とはもちろん、国内でも戦争というものがなかった世界史的にも稀に見る時代でした。その平和と繁栄はおのずから文化を熟成させ、あらゆる芸術を最高の水準に引き上げました。 この三味線音楽の深い精神性と精緻な知的構築力について、世界中の方に知っていただき、楽しんで頂く活動を進めるために、私は「都一中音楽文化研究所」を設立いたしました。 上質な音楽は、その瞬間の歓びだけではなく、聴く人の未来を、奏でる人の未来を、自然に、幸せに満ちあふれたものにします。音楽芸術には、一人一人の脳の中の無意識の部分に働きかけ、自らの将来に対して幸せになれるような行動を自然と選ぶように導くパワーがあるのです。 「武運長久民繁盛、四海波風静かにて、治まる国こそ久しけれ」 (戦いが全くなく、皆が幸せに繁栄している、そんな状態が永久に続くよう・・・) 一中節の原点でこの一曲に一中節の全てが含まれていると伝えられている「辰巳の四季」の最後の歌詞です。この曲に親しめば自然に心がなごみ、人の幸せを願うゆとりが生まれてくる ― これは理性ではなく、感性の作用なのです。私はそんな上質な音楽を共に味わう輪を広げて行くことで、より多くの人々の心を幸せで満たし、夢と希望にあふれた理想的な未来を一緒に作ることができると信じています。皆様が私の音楽を楽しんでくださることが、争いのない明るい未来をもたらしてくれるのです。 皆様のご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

都一中音楽文化研究所理事長 十二世宗家 都一中

心音

雲と雲の切れ間から、放射状の強い太陽の光が差す光景を、 自然の中で、見かける事がある。 これは、普通では光は透明で見えないが、雲によって、 乱反射した光がその存在を浮き彫りにする瞬間である。 西洋人は、これをGod’s Lightと呼ぶ。 都一中先生の音色は、この雲の切れ間から強い光が差す感じと 同じだと、私は、いつも思う。 あくまでも清らかに、透明に、しかし、強く。 どこにも華美な所がなく、一見、普通に感じるが、熟聴すると、 誰にも真似出来ない、心の奥深さに引き込まれる。 まさに、美しい心の音である。

照明家 豊久 将三

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